日本人の知らない珍しい国々

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大東諸島

戦前の日本にあり、会社が行政を仕切っていた島である。無人であった大東諸島へ初めて開拓移民を連れて行くのに成功したのは1900年のことで、鳥島の開拓の実績がある玉置半右衛門が南大東島に22人の八丈島出身者を送った。やがて、北大東島にも移民に成功し、大東諸島ではサトウキビと燐鉱石の採掘が盛んになったが、島では玉置商会を頂点とした住民のヒエラルキーが形成されていった。インフラや公共機関は基本的に玉置商会が運営し、紙幣も玉置紙幣と呼ばれるものが使われていた。戦後、大東諸島にはアメリカによって占領されたときに市町村が作られ、会社による経営は終わりを告げた。

北ボルネオ会社領

今のマレーシアのサバ州に存在し、かつて世界で植民地を統治していた、会社が国を統治する「会社統治領」の最後の一つであった。北ボルネオ会社は英国王から外交以外の統治権を与えられており、行政から立法、あらゆる機関を運営していたが、教育には費用を割かないなど植民地の労働者への扱いはいいものではなかった。

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